【竹野でのランチ会の取り組みについて】
(YNF久留米事業担当 吉田)
先日、西日本新聞、NHK福岡、久留米市の広報誌にとりあげられた活動について書きます。長文になりますが、是非読んでみてください。
竹野校区の三明寺・富本地区において、昨年の秋からこれまでに9回のランチ会を開催しました。
今日現在まで継続してご協力いただいている、三明寺自治会のみなさま、竹野校区まちづくり振興会のみなさま、グリーンコープ生協ふくおかさま、九州大学杉山高志研究室さま、ほんとうにありがとうございます。みなさまのご協力がなければここまで回を重ねることはできなかったと思います。
遠くから眺める災害と当事者として遭遇する災害、必要だと思う備えと本当に必要な備えとのあいだには思っている以上に距離があると実感しています。
より多くの人に関心を持ってもらうため間口が広がっているように見える防災活動。それ自体は悪いことではないのですが、解釈はさまざまな誤解を孕みつつ広がっていきます。個人レベルにおいては、あったほうが良いけど現実的ではないという備えは私自身も切り捨てて考えています。
さまざまな情報が溢れる中、「自分たちの地域には一体どのような備えが必要なのか?」という問いへの答えを見つけるべく取り組んできました。
想定される災害の種類や規模によって、地域防災の取り組み方は変わるはずです。
さらに、災害が頻発する地域においては、被災する前提でまだ見ぬ被災者の生活再建の種まきをしておくことも重要です。このようなことが意識的に行われている地域はいったいいくつあるでしょうか。
久留米市は直近10年間で災害救助法が6回適用されており(「おそれ」含む)、これは全国の市町村で単独首位の回数です。そしてその全てが大雨によるものです。
このようなハイリスクエリアの住民からは、より実効性の高い地域防災のプログラムを求められます。しかし高齢化と人口減少が進む中、地域だけにこのようなプログラムを作りを求めることは難しく、専門家の伴走や行政のバックアップが必要です。
わたしたち専門家が伴走するにあたっては、地域の人間ではありませんのでまずは関係性づくりからはじめました。住民の方々と積極的にコミュニケーションを取ることで、災害の話を中心に置きつつも、参加者の方からその他さまざまな地域の話題を聞くことができました。
「昨年の夏は避難指示が2度出たが、当日連絡してみると避難していない住民が多くいた。」というお話を伺い、その結果として避難行動の把握と啓発を行うプログラムを実施することにしました。詳細はここでは省略しますが、私たちも得意とする方法にこだわらず、既にある地域の取り組みを活かし、都度合意形成を図りながら進めてきました。
市の担当課もランチ会に参加してもらうことで、指定避難所の立地(校舎が山側にあるもののレッドゾーンに隣接したイエローゾーン)やキャパシティの問題など、すぐに解決できる課題ばかりではないですが、ともすれば蓋をしがちな不都合な事実も、市と住民との共通の課題として議論の俎上に乗せることができたと思います。
三明寺地区で住民の方と実施したランチ会や一斉訪問は、結果として一つの地域防災のモデルが明示できたと考えています。同様の課題を持つ地域に波及することを期待しています。
そして最後になりますが、本活動は休眠預金を活用した事業となります。
私たちYNFも一部資金を負担して活動を行っています。
久留米のいくつかのお店にも募金箱を置かせていただいていますが、11月までに残り40万円を集めたいと考えております。
下記URLよりご寄付で支えていただきますようお願い致します。
募金箱の設置が可能なお店のご紹介もいただけると非常にありがたいです。
【記事掲載】
・「広報久留米」6月号(4ページ目)
・「西日本新聞」6月18日
・NHK福岡5月10日





